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言葉のジュークボックス

言葉をレコードにして、しまっておけるなら、どんなに幸せだろう?

死のにおい

最近、病院に行く機会が多い。

この半年間を眺めて考えると、病院に行く機会がめっぽう多い。


一週間前は僕自身入院もしていた。

三日間白い天井を眺めながら過ごしていたし、本を読んだら映画を見たりして過ごしていた。

そして今週、母が入院した。きっと母も同じように過ごしていると思う。 

幸い、僕も母も内臓が悪いだとかそういった類の入院じゃなかった。


病院に行くたびに思う。 無機質で冷たいコンクリート、消毒用のクレゾールの独特なにおい、死期の近い人々の息遣い。

肌や耳、目だとか鼻で感じる。「ああ、特有の”におい”」だと。

それがなんの”におい”なのか。謹んであえていう。「死のにおい」だと僕は呼んでいる。


最近は身近な人の”死”を受け止める機会が多かった。

友達はいろいろあって死にかけてた。命あっての物種だし、生きててよかったって思う。

けれど、亡くなった知人もいる。中学卒業してから会う機会もなかったから、疎遠になってしまっていたけれど、

知らせを受け、動揺した。今でもしてる。


人はいずれ死ぬって、漠然な理解しかしていない人生だった。

18歳になって、嫌な実感の仕方をしたかな、と思う。

死は漠然に広がっていて、けれど、しっかりと僕らの行先に存在してる。


薄っぺらい結論かもしれないけど、周りの死を受け、

後悔しないように生きないと、って思った。

死ぬほど生きないと死ねないな、と。