【全20代に聴いてほしい】 LUCKY TAPES「22」を科学する

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調子に乗って恒例化しました。今回はLUCKY TAPES「22」を科学していきます。


LUCKY TAPES – 22 (Official Music Video)

 

 この曲との出会い

 LUCKY TAPESとの出会いはかなり遠回りした思い出があります。Vo.と作詞作曲を担当している”高橋海”さんの曲に出会ったのが馴れ初めでした。


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 鎌倉といえば日本のかつての都です。日本人だけでなく、外国の観光客でも賑わうスポットで、当該動画は、大手カメラ会社が、「観光xカメラ」というコンセプトで作ったプロモーションムービーです。このキャッチーでポップ、そして和なテイストを感じさせないのに、”日本の風景を撮る”この動画にマッチする曲。この曲を作っているのが「高橋海」さんです。

 そして僕とラッキーテープスはかなり近づきますが、またまたかなりすれ違いをします。僕が生きるバイブルとし、愛してやまないバンド「ペトロールズ」のトリビュートアルバム「WHERE,WHO,WHAT IS PETROLZ?」に収録されている「Profile」/LUCKY TAPES に出会います。

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 多くのアーティストから支持される”ペトロールズ”。その曲のリフや進行はそのまま、ご機嫌でグルーヴィーなアレンジで僕と出会ったLUCKY TAPES。そして、今回の研究対象「22」では、LUCKYTAPES名義の曲で一番好きな曲です。では早速、科学していきましょう。

 

サウンドを科学する

 LUCKY TAPESのメジャー初の「22」のリード曲である、「22」。相当ポップでアッパーなダンスチューンに仕上がっています。冒頭からも美しいコーラスワーク。ワクワクするような、ドキドキするような、これからの展開に息を呑めるような作りになっています。

 

 LUCKY TAPESの特徴としては、やはりファンクやソウルをバックボーンとした、ブラックミュージックナイズドされた楽曲を”今風”に歌い、創り上げるそのアレンジ。きらびやかなバンドサウンドだけでなく、電子音やむしろストリングス等を大胆に使っているので、音の飽きがこない。のに聴いていて疲れない爽やかな印象です。

 

 飽きがこず、聴き飽きない、けど疲れない。その仕組みとして、大きく3つの要点が挙げられると考えます。

 ・大胆な音色のボリューム

 ▶︎先ほども前述したように、ストリングスや電子音を大胆に使うことで、

 音の広がりが感じられます。聴いててワクワクするような、そんなボリュームがあります。

 ・爽やかな歌声、クールな英詞、鮮烈なコーラスワーク

 ▶︎高橋海さんの透き通るような爽やかな歌声だけでなく、英詞が散りばめられていて、なんとなくモダンな雰囲気ですね。そして何より、LUCKY TAPESの醍醐味は「コーラスワーク」のバリエーションでしょうか。つま先から頭の先まで包み込むような優しいボイジングで構成されていて、心地いい耳触りです。

 ・深読みさせるサウンド、LUCKYTAPESとしての「ポップス」。

 ▶︎キラキラとしたリードチューン「22」ですが、メジャーなのかマイナーなのかしっくりと来ないような仕掛けになっています。また、展開もピアノとボーカルのみの静かなパートから一気にバンドサウンドへ移行したり、ダイナミクスさが際立ちます。これも彼らの醍醐味の一つ。一筋ではいかない、ただのシティポップではない、これが「LUCKY TAPES」。大きなテーマを世間に投げかける、彼らなりのクエスチョンであり、アンサーなのです。

 

 鎌倉発、LUCKY TAPES。インディーシーンで大きな注目をされ、話題を掻っ攫っていく彼らのメジャー初E.Pです。ブラックミュージックをルーツとして、そこに更にいろんな角度のエッセンスを加えていく。この「22」は始まりでしかないのです。その「始まり」の意味は、歌詞からよく読み取れます。

 

「22」に込められた、メッセージを推論する。

It’s a 22
Something special will happen from now
好きなようにdescribe yourself
It’s a 22
How can I get your ecstasy
このままI always on your side

  歌い出し、お洒落なメロディと共に英詞が飛び出します。

まず、意味を解剖していくと

It’s a 22
Something special will happen from now
好きなようにdescribe yourself

--(22、これから凄いことが起きるよ)

    好きなように、君のことを教えて欲しい)
It’s a 22
How can I get your ecstasy
このままI always on your side

(どうやったら君を満たせるだろうか?)

    このままずっと君のそばで)

曲名の「22」。これは2つの「22」を比喩しています。

 まず大人の始まりである【22】歳と、夜が始まる【22】時。どちらも「始まり」という共通項があり、”これから”の期待と不安、そんな事に胸が高鳴り、浮き足立つような、そういったメッセージを”誰かに恋を抱いている”というコンセプトのもと、ミックスされているリリックです。

 

これに関しては、Vo.の高橋さんがインタビューで語っています。

ー-夜が幕を開ける22時、社会へ飛び込む22歳。

  そんな何かが起こることへの期待や不安に胸が高鳴る瞬間を描いていて、自分の場合は、LUCKY TAPESを結成したのが22歳だったり。

自分が経験してきた時間。始まりの時を描いている、LUCKY TAPESメジャー初のEPとしては、気が利きすぎているくらいのコンセプトです。

 

 歌詞としての物語は、一言で言うなら「背伸び」。読み解いていくと、大人になりたてた青年が、少し年上の女性に恋を抱いている、ドラマチックな仕立てです。特にグッときた節を紹介させてください。

Looking for a tremor 24-7

 (大人の女性は揺れて見える)
What I love, what I make, what I use
What I want is always too far away

 (欲しいものは遠すぎるし、”愛”がわからないよ)
But I don’t blame it
You know that
I don’t care

 (でも僕は落ち込まないよ。

   僕が気にしないって、君は知ってるから)

  ”大人の恋”は余裕があって、駆け引きだとかを楽しむもの。主人公は理解しているし、憧れているけれど、でも好きな人には一途に本気になってしまって、失敗もしてしまうけれど、それでもめげないし、諦めないよ。と言うポジティブなラブストーリーなのです。ロマンチックすぎませんか。世間の22歳、素敵すぎませんか。(筆者はまだ21歳です。わくわく)

 

さいごに

 記事の中で何回も書きましたが、LUCKY TAPESメジャー初のEP「22」のリード曲。その大きな節目、大台にふさわしい完成度を誇っているだと思います。そして何よりも、これからの「LUCKY TAPES」への期待が高まるようなアルバムの作り込みですね。

 ちなみに当該アルバムは、22から順に、23→24と歳を重ねていく構成となっており、Vo.の高橋海さんがこのバンドを始めた22歳から、高橋さんの現年齢26歳までをモチーフとしたプレイリストとなっています。ここも洒落が効いてますよね。

 22歳→26歳と言う、まさに”大人の階段”を登っていくようなアルバム「22/LUCKY TAPES」は、全ての20代に是非聴いて欲しいと思いました。

 

 

おわり